Oracle Databasesの診断と管理
データベース管理者は、Oracle Cloud Infrastructure Database Managementサービスの診断および管理を使用して、Oracle Databasesをモニターおよび管理できます。
診断および管理は、次のOracle Databasesで使用できます。
- 外部データベース: Oracle Cloud Infrastructureの外部にあり、外部データベース・サービスのリソースに接続されているOracle Databases。
- Oracle Cloudデータベース: 次のOracle Databaseクラウド・ソリューションで実行されているOracle Databases:
- Oracle Base Database Serviceは、仮想マシン上のデータベース・システム(DBシステム)を提供します。これらのDBシステムは、単一ノードのDBシステムおよびマルチノードのRAC DBシステムとして使用できます。
- Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure (ExaDB-DまたはExadata Cloud Infrastructure)を使用すると、クラウドでOracle Databaseワークロードを実行し、クラウドでExadataの能力を活用できます。
- Exascaleインフラストラクチャ上のOracle Exadata Database Service (ExaDB-XS)は、ExaDB-Dと同様のクラウド・サービス・エクスペリエンスを提供しますが、専用インフラストラクチャにサブスクライブする必要はありません。
- Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customer (ExaDB-C@C)では、Oracle ExadataとOracle Cloud Infrastructureを合せた機能を独自のデータ・センター内に適用できます。
ノート
ベース・データベース・サービス、ExaDB-DおよびExaDB-XSのOracle Cloudデータベースの診断および管理機能は、「完全管理」および「基本管理」オプションの一部として利用できます。「基本管理」オプションは、ExaDB-C@CのOracle Cloudデータベースでは使用できません。管理オプションの詳細は、管理オプションについてを参照してください。 - Oracle Autonomous Databases: 柔軟にスケーリングされ、高速な問合せパフォーマンスを発揮し、データベース管理を必要とせず、サーバーレス・デプロイメントまたは専用デプロイメントに使用できる、使いやすい完全自律型のデータベースです。
ノート
診断および管理機能は、現在、ExaDB-C@C上のAutonomous Databasesでは使用できません。 - マルチクラウド・データベース: マルチクラウドの導入により、企業はリスクを軽減しながら、さまざまなクラウド・プラットフォームの長所を活用できます。ただし、マルチクラウド環境でのデータベースの監視と管理には、独自の課題があり、特殊なアプローチとソリューションが必要です。診断および管理機能を使用して、次のクラウド・プラットフォームで実行されているOracle Databasesを監視および管理できます。
- AWS RDSで実行されているOracle Databases: AWS RDS上のOracle Databasesを外部データベースとして検出し、診断および管理を有効にできます。詳細は、AWS RDSデータベースのOCI監視および管理の設定を参照してください。
- Oracle Database@Azure: プライベート・エンドポイントを使用してデータベース管理とOracle Database@Azure間の通信を有効にしてから、診断および管理を有効にできます。詳細は、
ビデオ: Oracle Database@Azure上のデータベースのデータベース管理の有効化- パート1および ビデオ: Oracle Database@Azure上のデータベースのデータベース管理の有効化- パート2を参照してください。
これらのOracle Cloud Infrastructureデータベース・サービス、およびサポートされているOracle Databaseのバージョンとエディションの詳細は、データベースのドキュメントを参照してください。
診断および管理を使用すると、コンテナ・データベース(CDB)、プラガブル・データベース(PDB)および非コンテナ・データベース(非CDB)を含む、単一インスタンス・データベースおよびRACデータベースをモニターできます。この機能セットは、Oracle Databaseバージョン11.2.0.4以降で使用できます。診断および管理を使用して、Oracle Data Guard構成の一部であるプライマリ・データベースおよびスタンバイ・データベースをモニターおよび管理することもできます。データベース・タイプおよびデータベース・バージョンで使用できる診断および管理機能の詳細は、「Oracle Databasesの診断および管理機能サポート・マトリックス」を参照してください。
診断および管理機能を使用して実行できる重要なタスクの一部を次に示します:
- Oracle Databaseのフリートの主要なパフォーマンス・メトリックおよび構成メトリックをモニターします。選択した期間におけるデータベース・メトリックを比較および分析することもできます。
- データベース・パフォーマンスの単一パネル・ビューが提供されるパフォーマンス・ハブを使用すると、パフォーマンスの問題を迅速に診断できます。
- AWRエクスプローラを使用して、簡単に解釈できるチャートでAWRスナップショットの履歴パフォーマンス・データをビジュアル化できます。
- 使用可能なその他の診断および管理機能を使用して、単一のOracle Databaseを監視、管理および管理します。
- ダッシュボードを使用して、データベース・パフォーマンス・メトリックをビジュアル化、調査および分析します。