データベース管理者は、Oracle Cloud Infrastructure Database ManagementサービスのSQLパフォーマンス・ウォッチを使用して、システム変更または環境変更によって発生するSQL実行パフォーマンスの問題を事前に予測および防止し、最適なデータベース・ヘルスを確保できます。

データベース管理SQLパフォーマンス・ウォッチは、ワークロード・レベルと、データベース・アップグレードやオプティマイザ統計のリフレッシュなどの環境変更がSQL実行計画および統計にどのように影響するかを示すSQLレベルごとのビューを提供します。SQLパフォーマンス・ウォッチは、変更の前後に一度に1つのSQL文を実行することで、ワークロードに対するシステム変更の正味の影響を概説し、低下したSQL文を特定する包括的なレポートを生成します。パフォーマンスが低下したSQL文の場合、SQLパフォーマンス・ウォッチは、最適化のための詳細な実行計画のインサイトと推奨事項を提供します。

SQLパフォーマンス・ウォッチは現在、Oracle Cloud Infrastructureの外部に配置され、外部データベース・サービスのリソースに接続されているOracle Databasesの外部データベースで使用できます。SQLパフォーマンス・ウォッチは、バージョン11.2.0.4以降のコンテナ・データベース(CDB)、プラガブル・データベース(PDB)および非コンテナ・データベース(非CDB)を含む単一インスタンスおよびRACデータベースに使用できます。

SQLパフォーマンス・ウォッチの一部として利用できる主な機能は次のとおりです。

• SQLパフォーマンス・アナライザ(SPA)は、変更が本番にデプロイされる前に、テスト環境の実際のアプリケーションに対するシステム変更の全体的な影響を評価します。
• SQL文を実行して変更の前後のSQLパフォーマンスを比較することによって生成されるレポート。

データベース管理でSQLパフォーマンス・ウォッチを使用する利点は次のとおりです。

• データベースの変更によるSQLパフォーマンスの低下から本番データベースを保護
• 最適化されたワークフローを提供し、ベスト・プラクティスと統合します。
• 評価された変更に関する包括的なワークロード・レポートを生成します。
• SQL実行計画および様々な統計に影響する変更を詳細に把握できます。