VMクラスタの管理
Oracle Exadata Database Service on Cloud@CustomerでVMクラスタを管理する方法について学習します。
- Oracle Exadata Database Service on Cloud@CustomerでのVMクラスタの管理について
VMクラスタは、Oracle Exadata Database Service on Cloud@CustomerインフラストラクチャとデプロイするOracle Databases間のリンクを提供します。 - VMクラスタ・ノードのサブセット化の概要
VMクラスタ・ノードのサブセット化を使用すると、データベース・サーバーのサブセットを新規および既存のVMクラスタに割り当てて、コンピュート・リソース(CPU、メモリー、ローカル・ストレージ)の割当てにおける柔軟性を最大限に高めることができます。 - 自動診断収集の概要
診断収集および通知を有効にすることで、Oracle Cloud Operationsと顧客は、ゲストVMの問題をすばやく効率的に特定、調査、追跡および解決できます。イベントをサブスクライブして、リソース状態の変更に関する通知を受けます。 - インシデント・ログおよびトレース・ファイル
この項では、インシデント・ログおよびトレース収集をオプトインした場合にOracle Supportで収集できるすべてのファイルをリストします。 - ヘルス・メトリック
Oracle Trace File Analyzerによって収集されるデータベースおよびデータベース以外のヘルス・メトリックのリストを確認します。 - スケール・アップまたはスケール・ダウン操作の概要
Exadataシステムごとの複数VM (MultiVM)機能のリリースにより、VMクラスタ・リソースをスケール・アップまたはスケール・ダウンできます。 - コンソールを使用したOracle Exadata Database Service on Cloud@CustomerでのVMクラスタの管理
コンソールを使用して、Oracle Exadata Database Service on Cloud@CustomerでVMクラスタを作成、編集および管理する方法について説明します。 - APIを使用したOracle Exadata Database Service on Cloud@Customer VMクラスタの管理
APIコールのリストを確認して、Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customer VMクラスタ・ネットワークおよびVMクラスタを管理します。 - コンソール接続を使用した仮想マシンのトラブルシューティング
コンソール接続を使用して、正常に動作していない仮想マシンをトラブルシューティングできます。たとえば、以前に動作していたゲストVMは応答を停止します。
親トピック: ハウツー・ガイド
Oracle Exadata Database Service on Cloud@CustomerでのVMクラスタの管理について 🔗
VMクラスタは、Oracle Exadata Database Service on Cloud@CustomerインフラストラクチャとデプロイするOracle Databases間のリンクを提供します。
VMクラスタには、クラスタのデータベースをサポートするOracle Clusterwareのインストールが含まれています。VMクラスタ定義で、データベースで使用可能なCPUリソースの量を決定する有効なCPUコアの数も指定します
Exadata Cloud@Customerインフラストラクチャにデータベースを作成する前に、VMクラスタ・ネットワークを作成して、VMクラスタに関連付ける必要があります。
Oracle Cloud Infrastructureコンソール、APIまたはCLIを使用して、クラウド・リソースに説明、タグまたはわかりやすい名前を割り当てる場合、機密情報を入力することは避けてください。
親トピック: VMクラスタの管理
VMクラスタ・ノードのサブセット化の概要 🔗
VMクラスタ・ノードのサブセット化を使用すると、データベース・サーバーのサブセットを新規および既存のVMクラスタに割り当てて、コンピュート・リソース(CPU、メモリー、ローカル・ストレージ)の割当てにおける柔軟性を最大限に高めることができます。
- 小規模なVMクラスタを作成して、リソースおよびスケーラビリティの要件が低いデータベースをホストするか、残りのワークロードから分離する必要がある少数のデータベースをホストします。
- 使用可能なリソースの最適な利用を保証するために、ノードを追加および削除することで既存のVMクラスタを拡張または縮小します。
- VMクラスタ・ノードのサブセット化機能は、Gen2 Exadata Cloud@Customerサービスの新規および既存のVMクラスタで使用できます。
- VMクラスタ全体のすべてのVMは、VMがクラスタのプロビジョニング中に作成されたか、既存のVMクラスタを拡張することによって後で追加されたかに関係なく、VMごとに同じリソース割当てを持ちます。
- VMクラスタには、ノード・サブセット化があるVMが少なくとも1つ必要です。ただし、Oracleでは、高可用性を提供するために、VMクラスタごとに少なくとも2つのVMを推奨しています。
- 各VMクラスタ・ネットワークは、インフラストラクチャ内のすべてのDBサーバーのIPアドレスで事前にプロビジョニングされます。1つのクラスタ・ネットワークは、単一のVMクラスタでのみ使用でき、IPアドレスが他のクラスタ・ネットワークと重複しないように検証されます。クラスタにVMを追加または削除しても、関連付けられたクラスタ・ネットワーク内の各DBサーバーに割り当てられた事前プロビジョニング済IPアドレスには影響しません。
DBサーバー当たりのVMの最大数およびシステム当たりのVMクラスタの最大数については、システム・シェイプおよび構成表を参照してください。システム当たりの最大VMクラスタ数は、DBサーバーごとに使用可能なリソースによって異なり、DBサーバーごとの最大数VM制限に従います。
クラスタにノード・サブセット化されたデータベースが含まれている場合、ノード・サブセット化されたデータベースを作成するプロセスがバックエンドで発生し、ノード・サブセット化されたデータベースのメタデータがコントロール・プレーン・サーバーと同期されないため、プラガブル・データベースの帰属使用量およびコスト機能は機能しません。
ただし、データベースが最初にノード・サブセット化を使用せずに作成され、後でノード・サブセット化されたデータベースに変換された場合、メタデータはすでにコントロール・プレーンで使用可能であるため、この問題は発生しません。
自動診断収集の概要 🔗
診断収集および通知を有効にすることで、Oracle Cloud Operationsと顧客は、ゲストVMの問題をすばやく効率的に特定、調査、追跡および解決できます。イベントをサブスクライブして、リソース状態の変更に関する通知を受けます。
-
診断イベントの有効化
Oracleがクリティカル・イベント、警告イベント、エラー・イベントおよび情報イベントを収集して公開することを許可します。詳細は、データベース・サービス・イベントを参照してください。
-
ヘルス・モニタリングの有効化
OracleがOracle Databaseの起動/停止、ディスク領域使用量などのヘルス・メトリック/イベントを収集し、Oracle Cloud operationsと共有することを許可します。一部のイベントの通知も受信します。詳細は、ヘルス・メトリックを参照してください。
-
インシデント・ログおよびトレース収集の有効化
Oracleがインシデント・ログおよびトレースを収集することを許可し、障害診断および問題解決を可能にします。詳細は、インシデント・ログおよびトレース・ファイルを参照してください。
診断収集:
- 有効: 診断、ヘルス・メトリック、インシデント・ログとトレース・ファイル(3つのオプションすべて)の収集を選択した場合。
- 無効: 診断、ヘルス・メトリック、インシデント・ログとトレース・ファイル(3つのオプションすべて)を収集しないことを選択した場合。
- 一部有効: 診断、ヘルス・メトリック、インシデント・ログとトレース・ファイル(1つまたは2つのオプション)の収集を選択した場合。
診断イベントおよびヘルス・モニタリングを無効にすると、オプションに関連付けられたチェック・ボックスの選択を解除したときから、データ/イベントの収集および通知が停止されるのみです。ただし、履歴データはOracle Cloud Operationsデータ・リポジトリからパージされません。
インシデント・ログおよびトレース・ファイル 🔗
この項では、インシデント・ログおよびトレース収集をオプトインした場合にOracle Supportで収集できるすべてのファイルをリストします。
- 問題が検出され、解決のために顧客とのやり取りが必要になると、Oracleはインフラストラクチャのカスタマ・サポートID (CSI)に対してサービス・リクエスト(SR)を作成します。
- SRを作成してログをそれにアタッチするために、顧客のOracle Cloud Infrastructureテナンシ管理電子メールがCSI連絡先として使用されます。テナンシ管理者がMy Oracle Support (MOS)でCSI連絡先として追加されていることを確認します。
Oracle Trace File Analyze (TFA)コンポーネント駆動型ログ収集
通常、ディレクトリはコンポーネントに割り当てられ、そのコンポーネントを使用して、収集する必要があるファイルにTFAをガイドできます。たとえば、CRSコンポーネントをリクエストすると、CRSコンポーネントにマップされたディレクトリを参照し、必要な収集時間枠に一致するファイルを検索するようにTFAは指示されます。
以前にインシデント・ログおよびトレース・ファイルの収集にオプト・インしていて、Oracle Cloud operationsでログ収集ジョブが実行されるタイミングでオプト・アウトすることにした場合、ジョブは実行され、取り消されません。それ以降のログ収集は、インシデント・ログおよびトレース・ファイル収集オプションを再度オプトインするまで行われません。
TFAには、特定のコンポーネントがリクエストされたときに実行されるスクリプトが付属しています。たとえば、CRSコンポーネントの場合、crscollect.pl
は多数のcrsctl
コマンドを実行して入力を収集します。デフォルトでは、TFAは収集されたログをリダクションしません。
表5-13 Oracle Trace File Analysis (TFA)コンポーネント駆動型ログ収集
コンポーネント | スクリプト | ファイル/ディレクトリ |
---|---|---|
|
|
|
|
|
|
|
DB固有のスクリプトなし - DBの実行元の |
|
クラウド・ツール・ログ
- Cregファイル: マスクされた機密情報を含む
/var/opt/oracle/creg/*.ini
ファイル - Cstateファイル:
/var/opt/oracle/cstate.xml
-
データベース関連のツール・ログ:
dbName
が指定された場合は/var/opt/oracle/log/<dbName>
、それ以外の場合はすべてのデータベースのログ(/var/opt/oracle/log/
)を収集しますdbName
が指定された場合は/var/opt/oracle/dbaas_acfs/log/<dbName>
、それ以外の場合はすべてのデータベースのログ(/var/opt/oracle/log/<dbName>
)を収集します - データベースenvファイル:
dbName
が指定されている場合は/home/oracle/<dbName>.env
、それ以外の場合はすべてのデータベースのログ(/home/oracle/*.env
)を収集します - パイロット・ログ:
/home/opc/.pilotBase/logs
- ログ・ディレクトリのリスト:
/var/opt/oracle/log
/var/opt/oracle/dbaas_acfs/log
/var/opt/oracle/dbaas_acfs/dbsystem_details
/var/opt/oracle/dbaas_acfs/job_manager
/opt/oracle/dcs/log
DCSエージェント・ログ
/opt/oracle/dcs/log/
ツール関連のGrid Infrastructure/データベースのログ
- Grid Infrastructure:
GI_HOME/cfgtoollogs
- データベース・アラートログ:
/u02/app/oracle/diag/rdbms/*/*/alert*.log
ヘルス・メトリック 🔗
Oracle Trace File Analyzerによって収集されるデータベースおよびデータベース以外のヘルス・メトリックのリストを確認します。
Oracleでは今後、さらにメトリックを追加する可能性がありますが、すでにメトリックの収集を選択している場合は、オプトイン値を更新する必要はありません。現在のプリファレンスに基づいて有効/無効のままになります。
ゲストVMヘルス・メトリック・リスト - データベース・メトリック
表5-14ゲストVMヘルス・メトリック・リスト- データベース・メトリック
メトリック名 | メトリック表示名 | 単位 | 集計 | 間隔 | 収集頻度 | 説明 |
---|---|---|---|---|---|---|
|
CPU使用率 |
パーセンテージ |
平均 |
1分 |
5分 |
CPU使用率は、すべてのコンシューマ・グループで集計されたパーセンテージで表されます。使用率は、データベースで使用可能なCPUの数(OCPUの数の2倍)を基準にレポートされます。 |
|
ストレージの使用率 |
パーセンテージ |
平均 |
1時間 |
1時間 |
プロビジョニングされたストレージ容量のうち、現在使用中の割合。すべての表領域の割当て済領域の合計を表します。 |
|
DBブロック変更 |
変更/秒 |
平均 |
1分 |
5分 |
1秒当たりの変更されたブロックの平均数。 |
|
実行数 |
数 |
合計 |
1分 |
5分 |
選択した間隔中にSQL文を実行したユーザー・コールおよび再帰コールの数。 |
|
現在のログオン |
数 |
合計 |
1分 |
5分 |
選択した間隔中に成功したログオン数。 |
|
トランザクション数 |
数 |
合計 |
1分 |
5分 |
選択した間隔中のユーザー・コミットとユーザー・ロールバックを合せた数。 |
|
ユーザー・コール |
数 |
合計 |
1分 |
5分 |
選択した間隔中のログオン、解析および実行コールを合せた数。 |
|
解析数 |
数 |
合計 |
1分 |
5分 |
選択した間隔中のハード解析とソフト解析の数。 |
|
使用済ストレージ領域 |
GB |
最大 |
1時間 |
1時間 |
収集時にデータベースによって使用されていたストレージ領域の合計量。 |
|
割当て済ストレージ領域 |
GB |
最大 |
1時間 |
1時間 |
収集時にデータベースに割り当てられたストレージ領域の合計量。 |
|
表領域による使用済ストレージ領域 |
GB |
最大 |
1時間 |
1時間 |
収集時に表領域によって使用されていたストレージ領域の合計量。コンテナ・データベースの場合、このメトリックはルート・コンテナ表領域を示します。 |
|
表領域による割当て済ストレージ領域 |
GB |
最大 |
1時間 |
1時間 |
収集時に表領域に割り当てられていたストレージ領域の合計量。コンテナ・データベースの場合、このメトリックはルート・コンテナ表領域を示します。 |
|
表領域によるストレージ領域使用率 |
パーセンテージ |
平均 |
1時間 |
1時間 |
これは、収集時に表領域が使用していたストレージ領域の割合を示します。コンテナ・データベースの場合、このメトリックはルート・コンテナ表領域を示します。 |
ゲストVMヘルス・メトリック・リスト - データベース以外のメトリック
表5-15ゲストVMヘルス・メトリック・リスト- データベース以外のメトリック
メトリック名 | メトリック表示名 | 単位 | 集計 | 収集頻度 | 説明 |
---|---|---|---|---|---|
|
ASMディスク・グループ使用率 |
パーセンテージ |
最大 |
10分 |
ディスク・グループで使用されている使用可能な領域の割合。使用可能領な領域は、増大に使用できる領域です。DATAディスク・グループは、Oracleデータベース・ファイルを格納します。RECOディスク・グループには、アーカイブやフラッシュバック・ログなどのリカバリ用のデータベース・ファイルが含まれています。 |
|
ファイルシステム使用率 |
パーセンテージ |
最大 |
1分 |
プロビジョニングされたファイルシステムの使用率。 |
|
CPU使用率 |
パーセンテージ |
平均 |
1分 |
CPU使用率。 |
|
メモリー使用率 |
パーセンテージ |
平均 |
1分 |
スワップせずに新しいアプリケーションを起動するために使用できるメモリーの割合。使用可能なメモリーは、 |
|
スワップ使用率 |
パーセンテージ |
平均 |
1分 |
合計スワップ領域の使用率。 |
|
負荷平均 |
数値 |
平均 |
1分 |
5分間のシステム負荷平均。 |
|
ノード・ステータス |
整数 |
平均 |
1分 |
ホストにアクセスできるかどうかを示します。 |
|
割当て済OCPU |
整数 |
最大 |
1分 |
割当て済OCPUの数。 |
スケール・アップまたはスケール・ダウン操作の概要 🔗
Exadataシステムごとの複数VM (MultiVM)機能のリリースにより、VMクラスタ・リソースをスケール・アップまたはスケール・ダウンできます。
- VMクラスタ・リソースのスケール・アップまたはスケール・ダウン
メモリー、ローカル・ディスク・サイズ(/u02
)、ASMストレージおよびCPU (X11MのECPU)をスケール・アップまたはスケール・ダウンできます。 - メモリーおよびラージ・ページのサイズ変更
- ASMストレージの計算
- 仮想マシンにプロビジョニングできるローカル・ストレージの量の見積り
- ローカル・ストレージのスケーリング
親トピック: VMクラスタの管理
VMクラスタ・リソースのスケール・アップまたはスケール・ダウン 🔗
メモリー、ローカル・ディスク・サイズ(/u02
)、ASMストレージおよびCPU (X11MのECPU)をスケール・アップまたはスケール・ダウンできます。
VMまたはVMクラスタが停止しても、Oracleは請求を停止しません。VMクラスタの請求を停止するには、OCPU (X11MのECPU)数をゼロに減らします。
これらのリソースをスケール・アップまたはスケール・ダウンするには、顧客DB管理者による既存の使用量および容量管理の完全な監査が必要です。既存の使用量を確認して、スケール・ダウン操作中または操作後の障害を回避します。スケール・アップする際には、作成する予定の次のVMクラスタに対してこれらのリソースをどの程度残すかを考慮してください。Exadata Cloud@Customerのクラウド・ツールは、VMクラスタ内のメモリー、ローカル・ディスクおよびASMストレージの現在の使用量を計算し、それにヘッドルームを追加して、それ以上スケール・ダウンできない最小値に達したら、その最小値を下回る値を指定することを想定しています。
- VMクラスタを作成またはスケーリングする場合、OCPUの数(X11MのECPU)をゼロに設定すると、VMクラスタが停止し、そのVMクラスタの請求は削除されますが、ハイパーバイザではVMごとに最小の2 OCPU (X11Mの8 ECPU)が引き続き予約されます。これらの予約済OCPU (X11MのECPU)は、割り当てられたVMが停止されている場合でも、他のどのVMにも割り当てられません。コントロール・プレーンは、使用可能な最大OCPU (X11MのECPU)を表示する場合、予約済OCPU (X11MのECPU)を考慮しないため、後続のスケーリング操作を実行するときに、これらの予約済OCPU (X11MのECPU)を考慮して、操作を正常に完了するために十分なOCPU (X11MのECPU)を取得できるようにする必要があります。
- メモリーおよび
/u02
のスケール・アップまたはスケール・ダウン操作では、現在の値と新しい値の差が2%未満の場合、そのVMは変更されません。これは、メモリーの変更にはVMの再起動が含まれ、/u02
の変更にはOracle Grid Infrastructureスタックの停止と/u02
のアンマウントが含まれるためです。本番環境の顧客は、このようなわずかな増加や減少に対してサイズ変更されないため、このようなリクエストは無操作になります。 - VMクラスタのいずれかのDBサーバーが停止している場合でも、VMクラスタ・リソースをスケーリングできます:
- DBサーバーが停止し、スケーリングが実行された場合、DBサーバーおよびVMがオンラインに戻っても、そのサーバー上のVMは新しいOCPUに自動的にスケーリングされません。クラスタ内のすべてのVMが同じOCPU値を持つことを確認するのは、ユーザーの責任です。
- DBサーバーが停止している場合でも、そのDBサーバー上にVMを持つVMクラスタに対する請求は停止しません。
親トピック: スケール・アップまたはスケール・ダウン操作の概要
メモリーおよびラージ・ページのサイズ変更 🔗
VMクラスタでデータベース・サーバーのメモリーをスケール・アップおよびスケール・ダウンできます。メモリーのスケーリングを有効にするには、データベース・サーバーのローリング再起動が必要です。メモリー・スケーリングが成功するには、データベースがオープン状態で自動起動する必要があります。
VMクラスタ内のメモリーを変更すると、そのクラスタ内のVMのラージ・ページ(HugePages)設定に影響します。VMが最初に作成されるとき、各VMのオペレーティング・システムは、メモリーの50%がラージ・ページ用にVMに割り当てられて構成され、データベースはSGAにそのメモリーを使用するように構成されます。変更の影響を理解しないかぎり、ラージ・ページ構成を変更しないことをお薦めします。構成が適切でないと、すべてのデータベースの起動が妨げられ、VMのブートが妨げられることもあります。
ラージ・ページ構成の変更はお薦めしませんが、許可されています。ただし、VMのメモリーが後でサイズ変更される場合は、クラウドの自動化によって変更がオーバーライドされる可能性があります。メモリーのサイズ変更操作中、クラウド自動化は、最大制限60%で、ラージ・ページ・メモリーを合計メモリーに対するパーセンテージで維持しようとします。ラージ・ページが合計メモリーの60%を超える値を使用するように構成されている場合、クラウド自動化では、この60%の制限に自動的にサイズ変更されます。
- 条件1: 現在のHugePages使用量に1.15を掛けた値(現在使用されている値より15%多い値)は、新しいラージ・ページ割当てより小さくする必要があります。
- 条件2: 現在のHugePages使用量に1.15を掛けた値も、新しい合計メモリー・サイズの60%未満である必要があります。
現在のHugePagesの使用方法は、現在の合計HugePagesから空きHugePagesを減算することによって決まります。
EXACLOUD: Requested memory is insufficient. The new hugepage count is <<>>, which is less than the minimum required for the VM. Not proceeding with the change.
このプロセスにより、VMをブートするのに十分な従来型メモリーが確保されます。サイズ変更を続行する前に、データベース・インスタンスを実行して、現在のラージ・ページの使用状況を判断するための事前チェックが自動化によって実行されます。事前チェックで、サイズ変更後に既存のデータベースをサポートするのに十分なサイズのページ・メモリーがないことが示された場合、サイズは失敗し、プロセスは続行されません。
親トピック: スケール・アップまたはスケール・ダウン操作の概要
ASMストレージの計算 🔗
次の式を使用して、最小限必要なASMストレージを計算します:
DATA
、RECO
などのディスク・グループごとに、VMクラスタの任意のゲストVMでasmcmd lsdg
コマンドを実行して、合計サイズと空きサイズをメモします。- 各ディスク・グループの使用済サイズを(合計サイズ - 空きサイズ) /3として計算します。ディスク・グループはトリプル・ミラー化されているため、/3が使用されます。
-
DATA:RECOの比率は:
80:20 (「ローカル・バックアップ」オプションがユーザー・インタフェースで選択されていない場合)。
40:60 (「ローカル・バックアップ」オプションがユーザー・インタフェースで選択されている場合)。
- ユーザー・インタフェースで指定された新しい合計サイズが次の条件を満たしていることを確認します:
DATAの使用済サイズ * 1.15 <= (新しい合計サイズ * DATA % )
RECOの使用済サイズ * 1.15 <= (新しい合計サイズ * RECO % )
例5-3 ASMストレージの計算
- ゲストVMで
asmcmd lsdg
コマンドを実行します:- SPARSEなし:
/u01/app/19.0.0.0/grid/bin/asmcmd lsdg ASMCMD> State Type Rebal Sector Logical_Sector Block AU Total_MB Free_MB Req_mir_free_MB Usable_file_MB Offline_disks Voting_files Name MOUNTED HIGH N 512 512 4096 4194304 12591936 10426224 1399104 3009040 0 Y DATAC5/ MOUNTED HIGH N 512 512 4096 4194304 3135456 3036336 348384 895984 0 N RECOC5/ ASMCMD>
- SPARSEあり:
/u01/app/19.0.0.0/grid/bin/asmcmd lsdg ASMCMD> State Type Rebal Sector Logical_Sector Block AU Total_MB Free_MB Req_mir_free_MB Usable_file_MB Offline_disks Voting_files Name MOUNTED HIGH N 512 512 4096 4194304 12591936 10426224 1399104 3009040 0 Y DATAC5/ MOUNTED HIGH N 512 512 4096 4194304 3135456 3036336 348384 895984 0 N RECOC5/ MOUNTED HIGH N 512 512 4096 4194304 31354560 31354500 3483840 8959840 0 N SPRC5/ ASMCMD>
ノート
SPARSEディスク・グループ(SPRC5)のすべての属性のリストされた値は、仮想サイズを表します。Exadata DBシステムおよびExadata Cloud@Customerでは、
physicalSize
:virtualSize
に1:10の比率を使用します。したがって、すべての計算目的で、SPARSEのこれらの属性について、前述の値の1/10を使用する必要があります。 - SPARSEなし:
- ディスク・グループの使用済サイズ = (Total_MB - Free_MB) /3
- SPARSEなし:
DATAC5の使用済サイズ = (12591936 - 10426224 ) / 3 = 704.98 GB
RECO5の使用済サイズ = (3135456 - 3036336 ) / 3 = 32.26 GB
- SPARSEあり:
DATAC5の使用済サイズ = (12591936 - 10426224 ) / 3 ~= 704.98 GB
RECO5の使用済サイズ = (3135456 - 3036336 ) /3 ~= 32.26 GB
SPC5の使用済サイズ = (1/10 * (31354560 - 31354500)) / 3 ~= 0 GB
- SPARSEなし:
- ディスク・グループ間でのストレージの配分
- SPARSEなし:
この例では、DATA:RECOの比率は80:20です。
- SPARSEあり:
この例では、DATA RECO: SPARSEの比率は60:20:20です。
- SPARSEなし:
- リクエストされる新しいサイズは、次の条件を満たしている必要があります:
- SPARSEなし: (たとえば、ユーザー・インタフェースで5 TB。)
5 TB = 5120 GB ; 5120 *.8 = 4096 GB; 5120 *.2 = 1024 GB
DATAの場合: (704.98 * 1.15 ) <= 4096 GB
RECOの場合: (32.36 * 1.15) <= 1024 GB
- SPARSEあり: (たとえば、ユーザー・インタフェースで8 TB。)
8 TB = 8192 GB; 8192 *.6 = 4915 GB; 8192 *.2 = 1638 GB; 8192 *.2 = 1638 GB
DATAの場合: (704.98 * 1.15 ) <= 4915 GB
RECOの場合: (32.36 * 1.15) <= 1638 GB
SPRの場合: (0 * 1.15) <= 1638 GB
- SPARSEなし: (たとえば、ユーザー・インタフェースで5 TB。)
前述のサイズ変更は成功します。新しいサイズが前述の条件を満たしていない場合、サイズ変更は事前チェックに失敗します。
親トピック: スケール・アップまたはスケール・ダウン操作の概要
VMにプロビジョニングできるローカル・ストレージの見積り 🔗
VMイメージには、VMとそのオペレーティング・システムの起動と実行に必要なファイル、および/u02
に格納されているOracle Homesの領域が含まれます。VMに関連付けられている任意のファイル・システムに割り当てることができる最小値を超える追加ローカル記憶域の容量を見積もるには、サーバー上のすべてのVMのVMイメージのサイズを合計使用可能領域から引きます。ファイル・システムを展開してデフォルトのVMイメージ・サイズを変更していない場合は、次のVMイメージ・サイズ(デフォルトおよび最小)を使用します。VMイメージ・サイズがある場合、または変更する予定がある場合は、OCIコンソールおよび「VMクラスタのスケーリング」アクションを使用して、既存のVMクラスタに割り当てられ、使用可能なものをチェックする必要があります。一部の/u02
以外のファイル・システムを拡張すると、ファイル・システムに追加されたよりも多くの増分ストレージが消費されるためです。この情報は、新しいVMクラスタの作成中に「VMクラスタの構成」アクションでも使用できます。
X8-2およびX7-2システム
- VMイメージで使用可能な合計領域(X7のすべてのシステム): 1237 GB
- VMイメージで使用可能な合計領域(X8のすべてのシステム): 1037 GB
/u02
を含むVMイメージ・サイズ(デフォルトおよび最小): 244 GB- デフォルト(最小)
/u02
: 60 GB
X8M-2システム
- VMイメージで使用可能な合計領域(X8Mベース・システム): 1237 GB
- VMイメージで使用可能な合計領域(X8Mエラスティック): 2500 GB
/u02
を含むVMイメージ・サイズ(デフォルトおよび最小): 244 GB- デフォルト(最小)
/u02
: 60 GB
X11M、X10MおよびX9M-2システム
- VMイメージで使用可能な合計(ベース・システムX9M): 1077 GB
- VMイメージで使用可能な合計(エラスティック): 2243 GB
/u02
を含むVMイメージ・サイズ(デフォルトおよび最小): 244 GB- デフォルト(最小)
/u02
: 60 GB
親トピック: スケール・アップまたはスケール・ダウン操作の概要
ローカル・ストレージのスケーリング 🔗
ローカル領域のスケーリング操作のガイドライン
ローカル・ストレージは、VM内の多数の個々のファイル・システムのサイズを変更することでスケーリングできます。ファイル・システムは、デフォルトで最小サイズで作成されます。必要に応じて、ファイル・システムのサイズを増やすことができます。ただし、縮小できるのは/u02
のみです。他のファイル・システムのサイズは増やすことしかできません。任意のファイル・システムでサポートされている最大サイズは900 GBです。
すべてのファイル・システムによって消費されるストレージが、ファイル・システム・サイズの合計を超えています。ファイル・システムのサイズ変更時の空きローカル・ストレージへの影響を確認するには、OCIコンソールに表示される計算を参照してください。
OCIコンソールまたはAPIを使用して、次のローカル・ファイル・システムのサイズを増減できます:
/u02
OCIコンソールまたはAPIを使用すると、次のローカル・ファイルシステムのサイズを増やすことができます:
/
/u01
/tmp
/var
/var/log
/var/log/audit
/home
ただし、次のローカルファイルシステムのサイズは変更できません。
/crashfiles
/boot
/acfs01
/u01/app/19.0.0.0/grid
/u02
を除き、ファイル・システムは拡張のみ可能で、拡張後にそのサイズを減らすことはできません。- X8M以降では、ゲストVMファイル・システムを拡張する際にローリング再起動は必要ありません。ただし、
/u02
のサイズを小さくする場合は、各VMのローリング再起動が必要です。 - 各ファイル・システムは最大900 GBまでしか拡張できません
- 追加のローカル・ファイル・システムのサイズを増やす機能は、X8M以降のシステムでのみサポートされます。
これらのファイル・システムのサイズ変更の詳細は、「仮想マシンにプロビジョニングできるローカル・ストレージの量の見積り」を参照してください。
現在の使用率に基づくリソース制限
- スケールダウン操作では、クラスタ内のすべてのノードで最大のローカル領域使用率に加えて、15%のバッファを残す必要があります。
- 許可されるノードごとの最小のローカル領域は、前述の2つの制限よりも大きくなります。
- 各ノードで
df –kh
コマンドを実行して、最大のローカル・ストレージを含むノードを見つけます。 cssh
などのユーティリティを使用すると、コマンドを一度だけ入力して、クラスタ内のすべてのホストから同じコマンドを発行することもできます。- 各ノードをスケール・ダウンできるローカル・ストレージの最小値は、1.15x (すべてのノードで使用されるローカル領域の最大値)です。
ACFSファイル・システム
サポートからリクエストされた場合は、/acfs01
ファイル・システムのサイズを変更することもできます。このファイルシステムは、ソフトウェアをステージングするためにシステムで使用されます。Exadataストレージを使用し、前述の/u02
の制限の対象にはなりません。これは、クラスタ内のすべてのノードから表示される共有ファイル・システムであり、任意のVMのコマンドラインからオンライン・サイズ変更できます。
- デフォルト・サイズ:
/acfs01
のデフォルト・サイズは100 GBです。 - スケーリング/acfs01:
/sbin/acfsutil
コマンドを使用して、任意のVMからユーザー・グリッドとしてacfs01
をスケーリングできます。リブートは必要ありません。サイズ変更操作は、VMクラスタで実行されているデータベース・サービスの可用性には影響しません。grid
ユーザーが発行する次のコマンドでは、/acfs01
のサイズが100 GB増加します:/sbin/acfsutil size +100 GB /acfs01
。 - 必要に応じて、追加のACFSファイル・システムを作成できます。これらはExadata Storageディスク・グループからのストレージも消費し、クラスタ内のすべてのVM間で共有できます。詳細は、ACFSのドキュメントを参照してください。
親トピック: スケール・アップまたはスケール・ダウン操作の概要
コンソールを使用したOracle Exadata Database Service on Cloud@CustomerでのVMクラスタの管理 🔗
コンソールを使用して、Oracle Exadata Database Service on Cloud@CustomerでVMクラスタを作成、編集および管理する方法について学習します。
- コンソールを使用したASM VMクラスタの作成
ASM VMクラスタを作成するには、インフラストラクチャの構成に必要なフィールドに値を指定する準備をします。 - コンソールを使用したExascale VMクラスタの作成
Exascale VMクラスタを作成するには、インフラストラクチャの構成に必要なフィールドに値を指定する準備をします。 - コンソールを使用した診断収集の有効化、一部有効化または無効化
VMクラスタのプロビジョニング後に、ゲストVMの診断収集を有効化、一部有効化または無効化できます。VMクラスタ・レベルで診断収集を有効にすると、VMクラスタのすべてのリソース(DBホームやデータベースなど)に構成が適用されます。 - コンソールを使用したプロビジョニング済クラスタへのVMの追加
プロビジョニングされたクラスタに仮想マシンを追加するには、この手順を使用します。 - コンソールを使用したExadataインフラストラクチャ上のDBサーバーのリストの表示
Oracle Exadata Cloud@Customerシステム上のデータベース・サーバー・ホストのリストを表示するには、この手順を使用します。 - コンソールを使用したVMクラスタからのVMの削除
プロビジョニングされたクラスタから仮想マシンを削除するには、この手順を使用します。 - コンソールを使用したVMクラスタのライセンス・タイプの更新
ライセンスを変更するには、ライセンス情報の変更に必要なフィールドに値を指定する準備をします。 - VMクラスタ作成後のコンソールを使用したSSHキーの追加
- コンソールを使用したVMクラスタのリソースのスケーリング
Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customer以降では、複数のリソースを同時にスケール・アップまたはスケール・ダウンできます。リソースを1つずつスケール・アップまたはスケール・ダウンすることもできます。 - コンソールを使用したVMクラスタ仮想マシンの停止、起動または再起動
コンソールを使用して、仮想マシンを停止、起動または再起動します。 - コンソールを使用したVMクラスタ仮想マシンのステータスの確認
VMクラスタ仮想マシンのヘルス・ステータスを確認します。 - コンソールを使用した別のコンパートメントへのVMクラスタの移動
Oracle Exadata Database Service on Cloud@CustomerでVMクラスタを含むコンパートメントを変更するには、次の手順を実行します。 - コンソールを使用したVMクラスタの終了
VMクラスタを終了するには、まずそれに含まれるデータベースを終了する必要があります。
親トピック: VMクラスタの管理
コンソールを使用したASM VMクラスタの作成 🔗
ASM VMクラスタを作成するには、インフラストラクチャの構成に必要なフィールドに値を指定する準備ができています。
ASM VMクラスタを作成するには:
- VMクラスタをホストするためにアクティブなExadataインフラストラクチャが使用可能です。
- VMクラスタを使用するために検証済のVMクラスタ・ネットワークが使用可能です。
関連トピック
- Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customerサービスの説明
- コンソールを使用したVMクラスタのリソースのスケーリング
- スケール・アップまたはスケール・ダウン操作の概要
- VMにプロビジョニングできるローカル・ストレージの見積り
- リソース・タグ
- Oracle PaaS/IaaS Cloud Serviceの説明ドキュメント
- Oracle Platform as a ServiceおよびInfrastructure as a Service – パブリック・クラウド・サービス仕様書 - 従量制と非従量制
- イベントの開始
- データベース・サービス・イベントの概要
- 自動診断収集の概要
- インシデント・ログおよびトレース・ファイル
- ヘルス・メトリック
- コンソールを使用した診断収集の有効化、一部有効化または無効化
- リソース・マネージャおよびTerraform
コンソールを使用したExascale VMクラスタの作成 🔗
Exascale VMクラスタを作成するには、インフラストラクチャの構成に必要なフィールドに値を指定する準備ができています。
Exascale VMクラスタを作成するには:
- VMクラスタをホストできるアクティブなExadataインフラストラクチャ。
- VMクラスタで使用できる検証済のVMクラスタ・ネットワーク。
関連トピック
- Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customerサービスの説明
- コンソールを使用したVMクラスタのリソースのスケーリング
- スケール・アップまたはスケール・ダウン操作の概要
- VMにプロビジョニングできるローカル・ストレージの見積り
- リソース・タグ
- Oracle PaaS/IaaS Cloud Serviceの説明ドキュメント
- Oracle Platform as a ServiceおよびInfrastructure as a Service – パブリック・クラウド・サービス仕様書 - 従量制と非従量制
- イベントの開始
- データベース・サービス・イベントの概要
- 自動診断収集の概要
- インシデント・ログおよびトレース・ファイル
- ヘルス・メトリック
- コンソールを使用した診断収集の有効化、一部有効化または無効化
- リソース・マネージャおよびTerraform
コンソールを使用した診断収集の有効化、一部有効化または無効化 🔗
VMクラスタのプロビジョニング後に、ゲストVMの診断収集を有効化、一部有効化または無効化できます。VMクラスタ・レベルで診断収集を有効にすると、VMクラスタのすべてのリソース(DBホームやデータベースなど)に構成が適用されます。
- 収集されるイベント、メトリックおよびログ・ファイルのリストが将来変更される可能性があることを理解した上でオプト・インします。この機能はいつでもオプトアウトできます。
- Oracleでは今後、さらにメトリックを追加する可能性がありますが、すでにメトリックの収集を選択している場合は、オプトイン値を更新する必要はありません。現在のプリファレンスに基づいて有効/無効のままになります。
- 以前にインシデント・ログおよびトレース・ファイルの収集にオプト・インしていて、Oracle Cloud operationsでログ収集ジョブが実行されるタイミングでオプト・アウトすることにした場合、ジョブは実行され、取り消されません。それ以降のログ収集は、インシデント・ログおよびトレース・ファイル収集オプションを再度オプトインするまで行われません。
コンソールを使用したプロビジョニング済クラスタへのVMの追加 🔗
プロビジョニングされたクラスタに仮想マシンを追加するには、この手順を使用します。
VMクラスタをExadata Database Service Guest VM OS 23.1にアップグレードすると、Exadata Cloud@CustomerインフラストラクチャでExadata System Softwareバージョン22.1.16以降が実行されている場合、このVMクラスタに新しいVMまたは新しいデータベース・サーバーを追加できます。
Exadata Cloud@CustomerインフラストラクチャのExadata System Software 23.1へのアップグレードは、2023年2月の更新サイクルで使用可能になります。
- クラスタ内の既存のプロビジョニング済VMで実行されている同じゲストOSイメージ・バージョンは、VMクラスタを拡張するために追加された新しいVMをプロビジョニングするために使用されます。ただし、既存のVM上のゲストOSイメージに対して行われたカスタマイズは、新しく追加されたVMに手動で適用する必要があります。
- 1年以上前のゲストOSイメージ・バージョンを実行しているVMクラスタの場合は、VMを追加してクラスタを拡張する前に、ゲストOSイメージ・バージョンを更新する必要があります。
- Data Guard構成の一部ではないデータベースの場合、既存のクラスタ内のすべてのVMで実行されているデータベースのみが、新しくプロビジョニングされたVMに追加されます。VMのサブセットで実行されているデータベースは、新しく追加されたVMで実行するために自動的に拡張されません。
新しく追加されたVMに対してData Guard対応のデータベース・インスタンスを拡張するには、Data Guard対応データベースのノードリストが更新されないを参照してください。
コンソールを使用したExadataインフラストラクチャ上のDBサーバーのリストの表示 🔗
Oracle Exadata Cloud@Customerシステム上のデータベース・サーバー・ホストのリストを表示するには、この手順を使用します。
コンソールを使用したVMクラスタからのVMの削除 🔗
プロビジョニングされたクラスタから仮想マシンを削除するには、この手順を使用します。
クラスタからVMを終了するには、Data Guard構成(プライマリまたはスタンバイ)の一部であるデータベースをVMから削除して、終了フローを続行する必要があります。手動ステップの詳細は、My Oracle Supportノート2811352.1を参照してください。
コンソールを使用したVMクラスタのリソースのスケーリング 🔗
Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customer以降では、複数のリソースを同時にスケール・アップまたはスケール・ダウンできます。リソースを1つずつスケール・アップまたはスケール・ダウンすることもできます。
- ユースケース1: すべてのリソースを1つのVMクラスタに割り当てている場合で、複数のVMクラスタを作成する場合は、新しいクラスタに割り当てることができるリソースはありません。したがって、必要に応じてリソースをスケール・ダウンし、追加のVMクラスタを作成します。
- ユースケース2: ワークロードに基づいて異なるリソースを割り当てる場合は、状況に応じてスケール・ダウンまたはスケール・アップします。たとえば、レポート/ETLのために夜間バッチ・ジョブを実行し、ジョブが終了したらVMをスケール・ダウンできます。
- OCPU (X11MのECPU)
- メモリー
- ローカル・ストレージ
- Exadataストレージ
各スケーリング操作は、完了までに数分かかる場合があります。各操作の時間はシステム内のアクティビティによって異なりますが、原則として、ほとんどの操作はクォータ・ラックでは15分、ハーフ・ラックでは20分、フル・ラックでは30分以内に完了する必要があります。短期間で複数のOCPU (X11MのECPU)スケーリング操作を実行すると、完了までの時間が長くなる可能性があります。オンラインですが、OCPU (X11MのECPU)スケーリングは、システム全体に影響を及ぼす前に異常を検出して保護するために、すべてのVMにパラレルに実装されるわけではありません。メモリーおよびローカル・ストレージのスケーリングでは、VMの再起動が必要であり、ローリング方式で一度に1つのVMが実行されます。
複数のスケール・ダウン操作を実行すると、各操作がシリアルに実行されます。たとえば、コンソールからメモリーおよびローカル・ストレージをスケーリングする場合、システムは最初にメモリーをスケーリングし、その操作が完了するとストレージをスケーリングします。すべての操作を完了する時間は、個々の操作を完了する時間の合計になります。
コンソールを使用した別のコンパートメントへのVMクラスタの移動 🔗
Oracle Exadata Database Service on Cloud@CustomerでVMクラスタを含むコンパートメントを変更するには、次の手順を使用します。
VMクラスタを移動する場合、コンパートメントの変更は、VMクラスタに関連付けられた仮想マシンおよびデータベースにも適用されます。ただし、他の関連付けられたリソース(Exadataインフラストラクチャなど)は、コンパートメントの変更の影響を受けず、現在のコンパートメントに残ります。
APIを使用したOracle Exadata Database Service on Cloud@Customer VMクラスタの管理
🔗
APIコールのリストを確認して、Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customer VMクラスタ・ネットワークおよびVMクラスタを管理します。
APIの使用およびリクエストの署名の詳細は、「REST API」および「セキュリティ資格証明」を参照してください。SDKについては、「ソフトウェア開発キットとコマンドライン・インタフェース」を参照してください。
次のAPI操作を使用して、Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customer VMクラスタ・ネットワークおよびVMクラスタを管理します:
GenerateRecommendedVmClusterNetwork
CreateVmClusterNetwork
DeleteVmClusterNetwork
GetVmClusterNetwork
ListVmClusterNetworks
UpdateVmClusterNetwork
ValidateVmClusterNetwork
CreateVmCluster
DeleteVmCluster
GetVmCluster
ListVmClusters
UpdateVmCluster
APIの完全なリストは、「データベース・サービスAPI」を参照してください。
関連トピック
- REST API
- セキュリティ資格証明
- ソフトウェア開発キットとコマンドライン・インタフェース
- GenerateRecommendedVmClusterNetwork
- CreateVmClusterNetwork
- DeleteVmClusterNetwork
- GetVmClusterNetwork
- ListVmClusterNetworks
- UpdateVmClusterNetwork
- ValidateVmClusterNetwork
- CreateVmCluster
- DeleteVmCluster
- GetVmCluster
- ListVmClusters
- UpdateVmCluster
- データベース・サービスAPI
親トピック: VMクラスタの管理
コンソール接続を使用した仮想マシンのトラブルシューティング 🔗
正常に動作していない仮想マシンは、コンソール接続を使用してトラブルシューティングできます。たとえば、以前に動作していたゲストVMは応答を停止します。
シリアル・コンソール機能を使用するには、22のExadataインフラストラクチャ・バージョン22.1.10以上が必要です。Xユーザーとバージョン23.1.1以上(23の場合)。Xユーザー。シリアル・コンソール機能は、すぐに作成された新しいVMクラスタで使用できますが、次の四半期メンテナンス・サイクルの後は、以前の既存のVMクラスタでのみ使用できます。また、opc
またはroot
ユーザーのパスワードの設定など、次に示す前提条件をすべて確認してください。これらの要件を事前に満たすために必要な変更を行わないと、VMにアクセスできないときに必要が生じた場合にシリアルコンソールに緊急に接続できなくなります。
管理および一般的な使用のために実行中のインスタンスに接続するには、Secure Shell (SSH)を使用します。詳細は、SSHを使用した仮想マシンへの接続を参照してください
- 適切な権限があることを確認します。
- SSHキー・ペアの作成を含む前提条件を完了します(まだ作成していない場合)。
- 仮想マシンシリアルコンソールを作成します。
- SSHを介してシリアル・コンソールに接続します。
- ナビゲーション・メニューを開きます。「Oracle Database」で、「Exadata Database Service on Cloud@Customer」をクリックします。
- 「リージョン」で、Oracle Exadataインフラストラクチャに関連付けるリージョンを選択します。
- 「インフラストラクチャ」で、「Exadata Infrastructure」をクリックします。
- 対象のインフラストラクチャの名前をクリックします。
- 表示された「インフラストラクチャの詳細」ページで、「バージョン」セクションに移動して、インストールされているDBサーバー・バージョンを検索します。
- 必要なIAMポリシー
管理者は、IAMポリシーを介してExadata Database Service on Cloud@Customerシステム上の仮想マシン・コンソールへのセキュア・アクセス権を付与する必要があります。 - 前提条件
SSHクライアントをインストールし、SSHキー・ペアを作成する必要があります。 - 仮想マシン・シリアル・コンソール接続の作成
- シリアル・コンソールへのSSH接続
- Cloud Shellを使用したシリアル・コンソールへの接続
- 仮想マシンのコンソール履歴の表示
- Linuxオペレーティング・システムでのゲストVMコンソール接続からの仮想マシンのトラブルシューティング
- 仮想マシンのシリアル・コンソール接続の終了
親トピック: VMクラスタの管理
必要なIAMポリシー 🔗
管理者は、IAMポリシーを介してExadata Database Service on Cloud@Customerシステム上の仮想マシン・コンソールへのセキュア・アクセス権を付与する必要があります。
コンソールまたはSDK、CLIまたはその他のツールを使用したREST APIのどれを使用しているかにかかわらず、このアクセス権が必要です。権限を持っていない、または認可されていないというメッセージが表示された場合は、持っているアクセス権のタイプと作業しているコンパートメントを管理者に確認してください。
仮想マシン・コンソール接続を作成するには、管理者は、IAMポリシーを介して仮想マシン・コンソール接続を読み取って管理するためのアクセス権をユーザーに付与する必要があります。仮想マシン・コンソール接続のリソース名はdbnode-console-connection
です。仮想マシンのリソース名はdb-nodes
です。次のポリシーは、仮想マシン・コンソール接続を作成する権限を付与します:
Allow group <group_name> to manage dbnode-console-connection in tenancy
Allow group <group_name> to read db-nodes in tenancy
前提条件 🔗
SSHクライアントをインストールし、SSHキー・ペアを作成する必要があります。
コントロール・プレーン接続用にオープンするポート 🔗
コントロール・プレーン・サーバー(CPS)が必要なOCIエンドポイントに到達できるように、ファイアウォール・ルールが正しいことを確認します。詳細は、表3-2を参照してください
親トピック: 前提条件
SSHクライアントおよびコマンドライン・シェルのインストール(Microsoft Windows 🔗
Microsoft Windowsには、デフォルトでSSHクライアントは含まれていません。Windowsクライアントから接続する場合は、SSHクライアントをインストールする必要があります。PuTTY plink.exeは、Windows PowerShellまたは次のようなバージョンのOpenSSHを含むソフトウェアで使用できます:
このトピックの手順では、PuTTYおよびWindows PowerShellを頻繁に使用します。
Windows PowerShellを使用してWindowsからコンソール接続を確立する場合、PowerShellがWindowsオペレーティング・システムにすでにインストールされている可能性があります。そうでない場合は、リンクのステップに従います。PowerShellを使用してWindowsクライアントからインスタンスに接続する場合は、plink.exeが必要です。plink.exeは、PuTTYに含まれているコマンド・リンク接続ツールです。PuTTYをインストールすることも、plink.exeを個別にインストールすることもできます。インストール情報は、http://www.putty.orgを参照してください。
親トピック: 前提条件
SSHキー・ペアの作成 🔗
セキュアなコンソール接続を作成するには、SSHキー・ペアが必要です。キー・ペアの作成に使用する方法は、オペレーティング・システムによって異なります。シリアル・コンソールに接続する場合は、RSAキーを使用する必要があります。この項では、RSA SSHキー・ペアを作成する方法を示します。
LinuxのSSHキー・ペアの作成
UNIXスタイルのシステムを使用している場合は、ssh-keygen
ユーティリティがすでにインストールされている可能性があります。ユーティリティをインストールするかどうかを決定するには、コマンドラインでssh-keygen
と入力します。ユーティリティがインストールされていない場合は、OpenSSH
for UNIXをhttp://www.openssh.com/portable.htmlからダウンロードしてインストールできます。
親トピック: SSHキー・ペアの作成
PuTTYを使用したWindowsのSSHキー・ペアの作成
Windowsクライアントを使用してインスタンス・コンソール接続に接続している場合は、PuTTYによって生成されたSSHキー・ペアを使用します。
PuTTYを使用して生成されたSSHキー・ペアを使用して接続を作成するには
「シリアル・コンソール・アクセスの作成」ウィンドウで次を実行します:
- OpenSSH形式から生成されたSSHキーを貼り付けるか、「SSHキー・ファイルのアップロード」を選択して、「PuTTYを使用したWindows用のSSHキー・ペアの作成」のステップ8で保存された公開キーのパスを指定します。
- 接続が「アクティブ」になったら、「Windowsのシリアル・コンソール接続のコピー」をクリックします。
- 前のステップからコピーした接続文字列をテキスト・ファイルに貼り付けます。
- テキスト・ファイルで、
<PATH_FILE_PUTTY_PRIVATE.ppk>
を置き換えて、コンピュータ上のPuTTY秘密キー(PPK)ファイル・パスを指すようにします。たとえば、.ppk
ファイルを$HOME\Documents\mykey.ppk
に保存した場合です。 - 変更した接続文字列をPowerShellウィンドウに貼り付け、[Enter]を押してコンソールに接続します。
シリアル・コンソールから仮想マシンへのサインイン 🔗
仮想マシン・コンソール接続を使用して仮想マシンにサインインする場合は、Secure Shell (SSH)接続を使用してサインインできます。ユーザー名とパスワードを使用してサインインする場合は、パスワードを持つユーザー・アカウントが必要です。Oracle Exadata Cloudでは、opc
またはroot
ユーザーのデフォルト・パスワードは設定されません。したがって、opc
またはroot
ユーザーとしてサインインする場合は、opc
またはroot
ユーザーのパスワードを作成する必要があります。または、パスワードを使用して別のユーザーを追加し、そのユーザーとしてサインインします。これは、シリアルコンソールへのログインが必要になる可能性のある状況が発生する前に、事前に完了しておく必要があります。
親トピック: 前提条件
ファイアウォールを介した接続 🔗
シリアル・コンソールへのアクセスに使用するクライアントがファイアウォールの背後にある場合は、仮想マシンのシリアル・コンソールにアクセスするために、このクライアントが必要なエンドポイントに到達できることを確認する必要があります。シリアル・コンソールに接続するクライアント・システムは、直接またはプロキシを介して、ポート443を使用してSSH経由でシリアル・コンソール・サーバー(vm-console.exacc.us-ashburn-1.oci.oraclecloud.com
など)にアクセスできる必要があります。
親トピック: 前提条件
仮想マシン・シリアル・コンソール接続の作成 🔗
シリアル・コンソールへのローカル接続を行う前に、仮想マシン・コンソール接続を作成する必要があります。
仮想マシン・コンソール接続は、一度に1つのクライアントに制限されます。クライアントに障害が発生した場合、接続は約5分間アクティブなままになります。この間、他のクライアントは接続できません。5分後に接続が閉じられ、新しいクライアントが接続できるようになります。5分間のタイムアウト中に、新しいクライアントが接続しようとすると失敗し、次のメッセージが表示されます:
channel 0: open failed: administratively prohibited: console access is limited to one connection at a time
関連トピック
シリアル・コンソールへのSSH接続の作成 🔗
仮想マシンのコンソール接続を作成したら、Secure Shell (SSH)接続を使用してシリアル・コンソールに接続できます。シリアル・コンソールへのSSH接続を行う場合は、RSAキーを使用する必要があります。インスタンスの起動時に使用したものと同じSSHキーをシリアル・コンソールに使用することも、別のSSHキーを使用することもできます。
シリアル・コンソールでの作業が完了し、SSH接続を終了したら、シリアル・コンソール接続を削除する必要があります。セッションを切断しないと、Oracle Cloud Infrastructureが24時間後にシリアル・コンソール・セッションを終了するため、再度接続するために再認証を行う必要があります。
サーバー・ホスト・キーの検証 🔗
シリアル・コンソールに初めて接続する場合、サーバー・ホスト・キーの指紋を検証するように求められます。サーバー・ホスト・キーの指紋は、サーバー・ホストの公開SSHキーのSHA256ハッシュです。サーバーSSHハンドシェイク・レスポンスは、関連付けられた秘密キーで署名されます。サーバー・ホスト・キーのフィンガープリントを検証すると、潜在的な攻撃から保護されます。
シリアル・コンソールに手動で接続する場合、サーバー・ホスト・キーは自動的に検証されません。指紋を手動で検証するには、Oracle Cloud Infrastructure Consoleに表示された指紋値を、接続時に端末に表示されたRSAキー・フィンガープリントの値と比較します。
コンソールでサーバー・ホスト・キーの指紋を見つけるには、「仮想マシン」詳細ページの「リソース」で、「コンソール接続」をクリックします。この表には、サーバー・ホスト・キーのフィンガープリントが表示されます。コンソールの指紋が、シリアル・コンソールに接続するときに端末に表示されたRSAキー・フィンガープリントの値と一致する必要があります。
サーバー・ホスト・キーは、セキュリティ上の目的で定期的にローテーションされます。キー・ローテーションを行うと、1つのキー・バージョンによって暗号化または署名されるデータの量を制限することで、キーが危険にさらされたときにリスクを軽減できます。キーがローテーションされたときに、シリアル・コンソールに接続しようとすると、攻撃の可能性を示す警告が表示されます。この警告には、ホスト・キー検証失敗エラーおよび.ssh/known_hosts
ファイル内の行番号が含まれます。.ssh/known_hosts
ファイルでその行を削除してから、シリアル・コンソールに再接続します。その後、新しいサーバー・ホスト・キー・指紋の受入れを求められます。
親トピック: シリアル・コンソールへのSSH接続
Mac OS XおよびLinuxオペレーティング・システムからの接続 🔗
SSHクライアントを使用してシリアル・コンソールに接続します。Mac OS XおよびほとんどのLinuxやUNIX系のオペレーティングシステムには、デフォルトでSSHクライアントOpenSSHが含まれています。
Mac OS XまたはLinuxでOpenSSHを使用してシリアル・コンソールに接続するには
Windowsオペレーティング・システムからの接続 🔗
Microsoft Windows PowerShellからシリアル・コンソールに接続するステップは、OpenSSHのステップとは異なります。次のステップは、Windowsターミナルでは機能しません。
PowerShellを使用してWindowsクライアントからインスタンスに接続する場合は、plink.exe
が必要です。plink.exe
は、PuTTYに含まれているコマンド・リンク接続ツールです。PuTTYをインストールすることも、plink.exe
を個別にインストールすることもできます。詳細は、「SSHクライアントおよびコマンドライン・シェルのインストール(Windows)」を参照してください。
Microsoft Windowsでシリアル・コンソールに接続するには
親トピック: シリアル・コンソールへのSSH接続
Cloud Shellを使用したシリアル・コンソールへの接続 🔗
Cloud Shell統合を使用して、迅速かつ簡単にシリアル・コンソールに接続できます。Cloud Shellは、コンソールからアクセスできるWebブラウザベースの端末です。Cloud Shell統合によって、インスタンス・コンソール接続と一時SSHキーが自動的に作成されます。Cloud Shellからシリアル・コンソールに接続するための唯一の前提条件は、ユーザーに正しい権限を付与することです。Cloud Shellの使用の概要は、Cloud Shellの使用に関する項を参照してください。
- デフォルトでは、クラウド・シェルは、クラウド・シェルで管理されるパブリック・ネットワークを有効にしていないかぎり、テナンシ・ホーム・リージョン内のOCI内部リソースへのネットワーク・アクセスを制限します。管理者は、Cloud Shellパブリック・ネットワークを有効にするようにアイデンティティ・ポリシーを構成する必要があります。詳細は、クラウド・シェル・ネットワーキングを参照してください。
- クラウド・シェルを使用して複数のDBノードに同時に接続することはできません。たとえば、DBnode1へのオープン接続があり、DBnode2に接続する場合は、まずDBnode1からアクティブなクラウド・シェルを終了してから、DBnode2への接続を確立する必要があります。
- コントロール・プレーン・サーバー(CPS)が必要なOCIエンドポイントに到達できるように、ファイアウォール・ルールが正しいことを確認します。詳細は、表3-2を参照してください
シリアル・コンソールでの作業が完了し、SSH接続を終了したら、シリアル・コンソール接続を削除する必要があります。セッションを切断しないと、Oracle Cloud Infrastructureが24時間後にシリアル・コンソール・セッションを終了するため、再度接続するために再認証を行う必要があります。
関連トピック
仮想マシンのコンソール履歴の表示 🔗
シリアル・コンソールにアクセスし、コンソール履歴を使用するには、コントロール・プレーン・サーバー(CPS)が必要なOCIエンドポイントにアクセスできるようにファイアウォール・ルールを構成する必要があります。オブジェクト・ストレージおよびVMコンソールの接続要件の詳細は、表3-2を参照してください。
仮想マシンの最新のシリアル・コンソール・データを取得して表示できます。このデータには、仮想マシンのブート時に発生する構成メッセージ(カーネルやBIOSのメッセージなど)が含まれ、仮想マシンのステータスのチェックや問題の診断およびトラブルシューティングに役立ちます。
コンソール履歴は、指定された仮想マシンの最新のシリアル・コンソール・データを最大1MB取得します。RAWコンソール・データ(マルチバイト文字を含む)が取得されることに注意してください。
コンソール履歴はポイントインタイム・レコードです。インタラクティブ・コンソール接続を使用して、正常に動作していない仮想マシンをトラブルシューティングするには、シリアル・コンソール接続を使用します。
コンソール履歴データの管理 🔗
コンソールまたはAPIを使用して、コンソール履歴キャプチャを管理できます。コンソール履歴を使用すると、リモートでインスタンスに接続しなくても、仮想マシンからのシリアル出力を確認できます。コンソール履歴を使用すると、シリアルコンソールを使用して実行された以前のアクセスおよびアクションを監査できます。
コンソールのインスタンス詳細ページで、コンソール履歴を取得およびダウンロードし、メタデータ詳細を表示および編集し、コンソール履歴取得を削除できます。
- コンソールを使用したコンソール履歴の取得
- コンソールを使用したコンソール履歴取得のダウンロード
- コンソールを使用したコンソール履歴の取得の表示
- コンソールを使用したコンソール履歴取得のメタデータ詳細の表示および編集
- コンソールを使用したコンソール履歴取得の削除
- APIを使用したコンソール履歴データの管理
APIコールのリストを確認して、コンソール履歴データを管理します。
親トピック: 仮想マシンのコンソール履歴の表示
APIを使用したコンソール履歴データの管理
APIコールのリストを確認して、コンソール履歴データを管理します。
APIの使用およびリクエストの署名の詳細は、REST APIおよびセキュリティ資格証明を参照してください。SDKについては、ソフトウェア開発キットとコマンドライン・インタフェースを参照してください。
APIの完全なリストは、データベース・サービスAPIを参照してください。
次のAPI操作を使用して、コンソール履歴データを管理します。
- コンソール履歴を取得するには、createDbNodeConsoleHistoryメソッドを使用します。
- コンソール履歴メタデータの詳細を表示するには、getDbNodeConsoleHistoryメソッドを使用します。
- コンソール履歴コンテンツの詳細を表示するには、getDbNodeConsoleHistoryContentメソッドを使用します。
- コンソール履歴メタデータを編集するには、updateDbNodeConsoleHistoryメソッドを使用します。
- コンソール履歴取得をリストするには、listDbNodeConsoleHistoriesメソッドを使用します。
- コンソール履歴取得を削除するには、deleteDbNodeConsoleHistoryメソッドを使用します。
親トピック: コンソール履歴データの管理
Linuxオペレーティング・システムでのゲストVMコンソール接続からの仮想マシンのトラブルシューティング 🔗
インスタンス・コンソール接続を使用して接続した後で、次のような様々なタスクを実行できます:
- システム構成ファイルを編集します。
opc
ユーザーのSSHキーを追加またはリセットします。opc
ユーザーのパスワードをリセットします。
これらのタスクでは、メンテナンス・モードでBashシェルに起動する必要があります。