オブジェクトの以前のバージョンの削除
Compute Cloud@Customerで、バージョニングが有効な場合、特定のバージョンをターゲットにせずにオブジェクトを削除すると、削除マーカーおよびオブジェクトをリカバリできるオブジェクトの以前のバージョンが作成されます。ただし、オブジェクトの以前のバージョンを削除すると、完全に削除されます。
明示的なアクションを実行するまで、バージョニングが有効になっているバケットからオブジェクトが物理的に削除されることはありません。
特定のバージョンをターゲットにせずにオブジェクトを削除すると、最新のオブジェクト・バージョンが以前のオブジェクト・バージョンになり、削除ポイントをマークする特別な削除マーカーが作成されます。削除マーカーには最小メタデータのみが含まれます。フォルダを削除すると、フォルダ内のオブジェクトごとに削除マーカーが作成されます。削除マーカーを削除するだけで、その削除したバージョンを最新のオブジェクト・バージョンにすることができます。
削除マーカーと同じ名前のオブジェクトをアップロードすると、アップロードしたオブジェクトがそのオブジェクトの最新バージョンになります。削除マーカーは残ります。1つのオブジェクトに複数の削除マーカーおよび以前のオブジェクト・バージョンのいずれかをリカバリできます。
オブジェクト・バージョンの削除は異なります。オブジェクト・バージョンを削除すると、そのバージョンは完全に削除されます。最新バージョンをバージョンIDで明示的に削除すると、完全な削除も発生します。特定のオブジェクト・バージョンIDをターゲットとするすべての削除操作で、データが完全に削除されます。
このタスクはコンソールでは使用できません。
oci os object deleteコマンドおよび必須パラメータを使用して、オブジェクトの以前のバージョンを削除します。
オブジェクトの
version-id
がnull
の場合、オブジェクトのバージョンは1つのみです。このオブジェクトを削除するには、--version-id
引数を省略します。oci os object delete --namespace-name <object_storage_namespace> --bucket-name <bucket_name> --version-id <bucket_version_id> --object-name <object_name> [OPTIONS]
CLIのコマンド、フラグおよびオプションの完全なリストは、コマンドライン・リファレンスを参照してください。
DeleteObject操作を使用して、オブジェクトの以前のバージョンを削除します。
APIの使用およびリクエストの署名の詳細は、REST APIおよびセキュリティ資格証明を参照してください。SDKについては、ソフトウェア開発キットとコマンドライン・インタフェースを参照してください。