請求
バックアップの請求は、DBシステムのすべてのバックアップのストレージ・サイズ、DBシステムの状態、DBシステムのデータ・ストレージ・サイズ、および他のリージョンへのバックアップのコピーに使用されるアウトバウンド・データ転送によって異なります。
ストレージ・サイズは、DBシステム構成のDBシステム詳細ページに表示されます。
DB Systemの状態
- アクティブ/非アクティブ: バックアップが空きストレージ・サイズを超えた場合にのみ請求されます。
- 失敗/削除済: 使用可能な空きストレージがなく、すべてのバックアップに対して請求されます。
すべてのコンパートメントで使用されるバックアップ・ストレージは、テナンシのリージョンごとにルート・コンパートメントで常に測定されます。
2023年10月より前に作成されたDBシステムの無料割当て
- 500 GBのストレージ・サイズを持つスタンドアロンDBシステム。空き割当ては500 GBです。
- 500 GBのストレージ・サイズに2つの読取りレプリカを加えたスタンドアロンDBシステム。空き割当ては500 GBです。
- 500 GBのストレージ・サイズの高可用性DBシステム。空き割当ては500 GBです。
- 500 GBのストレージ・サイズと2つの読取りレプリカを加えた高可用性DBシステムの空き割当ては500 GBです。
2023年10月以降に作成されたDBシステムの無料割当て
空きストレージは、DBシステムが「アクティブ」または「非アクティブ」状態の場合に取得されます。
表9-8空きストレージ
リソース | 空きストレージ | 例 | 詳細 |
---|---|---|---|
スタンドアロンDBシステム | DBシステムのデータ・ストレージ・サイズ | DBシステムのデータ・ストレージ・サイズが1024 GBの場合、使用可能な空きストレージは1024 GBです。 | |
スタンドアロンDBシステム+読取りレプリカ | DBシステムのデータ・ストレージ・サイズ+読取りレプリカの数*DBシステムのデータ・ストレージ・サイズ | DBシステムのデータ・ストレージ・サイズが1024 GBで、読取りレプリカが3つある場合、使用可能な空きストレージは1024 + 3*1024 = 4096 GBです。 | 各読取りレプリカには、DBシステムのデータ・ストレージ・サイズと同じストレージがあります。 |
高可用性DBシステム | 3*DBシステムのデータ・ストレージ・サイズ | DBシステムのデータ・ストレージ・サイズが1024 GBの場合、使用可能な空きストレージは3*1024 = 3072 GBです。 | 高可用性DBシステムには、3つのMySQLインスタンス(1つのプライマリ・インスタンスと2つのセカンダリ・インスタンス)があります。 |
高可用性DBシステム+読取りレプリカ | 3*DBシステムのデータ・ストレージ・サイズ+読取りレプリカの数*DBシステムのデータ・ストレージ・サイズ | DBシステムのデータ・ストレージ・サイズが3*1024 GBで、読取りレプリカが2つある場合、使用可能な空きストレージは3*1024 + 2*1024 = 5120 GBです。 | 各読取りレプリカには、DBシステムのデータ・ストレージ・サイズと同じストレージがあります。 |
- DBシステムのストレージ・サイズを更新します。
- 高可用性の無効化または有効化。
- 読取りレプリカを追加または削除します。
バックアップ
1つのリージョンに、データ・ストレージ・サイズがx GBおよびy GBの2つのアクティブなスタンドアロンDBシステムがあるとします。(x + y) GBの空きバックアップ・ストレージ(同じリージョンのすべてのDBシステムのデータ・ストレージ・サイズの合計)を使用できます。
リージョン内のすべての自動バックアップの合計バックアップ・サイズがa GBで、リージョン内のすべての手動バックアップの合計バックアップ・サイズがm GBであるとします。合計バックアップ・サイズは(a + m) GBです。
請求バックアップ= 合計バックアップ・サイズ- 空きバックアップ・ストレージ= max(0、 (a + m) - (x + y)) GB
2つのリージョンにテナンシがある場合、各リージョンは個別に請求され、前述のように請求方法に従います。
ポイントインタイム・リカバリ
Point-in-Timeリカバリを有効にすると、バイナリ・ログがバックアップされ、請求はバイナリ・ログのストレージ・サイズにも依存します。DBシステムでPoint-in-Timeリカバリを無効にした場合、またはDBシステムを削除した場合、バイナリ・ログの請求は停止します。
クロス・リージョン・バックアップのコピー
バックアップを別のリージョンにコピーすると、バックアップでは宛先リージョンのバックアップ・ストレージが使用されます。テナンシのバックアップ・ストレージの空き割当てはリージョン固有であり、対応するリージョンにあるDBシステムにのみ依存します。
バックアップを別のリージョンにコピーすると、アウトバウンド・データ転送コストがソース・リージョンに請求されます。アウトバウンド・データ転送サイズは、宛先リージョンにコピーされたバックアップのサイズと同じです。