管理対象インスタンス・グループの検出

OS管理ハブで作成するインスタンスの管理グループを識別し、インスタンスを移行する前に互換性の問題を解決します。

ヒント

簡略化と効率化のために、移行アシスタント・ツールを使用してこのタスクを実行することをお薦めします。詳細は、移行アシスタントのインストールを参照してください。

移行アシスタントの使用

osms-to-osmh discover managed-instance-groupコマンドおよび必須パラメータを使用して、OS管理ハブに移行する必要があるコンパートメントまたはテナンシ内の管理対象インスタンス・グループを確認します。

たとえば、OS管理にあるすべての管理対象インスタンス・グループを検出するには:

osms-to-osmh discover managed-instance-group

コマンドの出力には、テナンシまたはコンパートメント内の管理対象インスタンス・グループに関する次の情報が表示されます:

  • 管理対象インスタンス・グループに割り当てられたOCID。
  • 管理対象インスタンス・グループの名前。
  • 管理対象インスタンス・グループのメンバーであるインスタンスの数。
  • 管理対象インスタンス・グループに関連付けられたスケジュール済ジョブの数。
  • 管理対象インスタンス・グループが存在するコンパートメント。
  • 管理対象インスタンス・グループがサポートするアーキテクチャ。
  • 管理対象インスタンス・グループがOS管理ハブに移行されたかどうか。移行された管理対象インスタンス・グループは、OS管理ハブに追加されたグループです。

次に、サンプルの出力を示します。

$ osms-to-osmh discover managed-instance-group
Discovering Groups ......
OCID                                             Name                Instances  Jobs  Compartment             Compatible  Migrated                                                               
----------------------------------------------   ------------------  ---------  ----  ----------------------  ----------  --------  
ocid1.osmsmanagedinstancegroup.oc1..<unique_ID>  ol6-osms            2          0     compartment-a           Yes         No        
ocid1.osmsmanagedinstancegroup.oc1..<unique_ID>  ol7-osms            2          0     compartment-a           Yes         No        
ocid1.osmsmanagedinstancegroup.oc1..<unique_ID>  ol8-osms            2          2     compartment-b           Yes         No        
ocid1.osmsmanagedinstancegroup.oc1..<unique_ID>  ol8-osms-mixedarch  2          0     compartment-b           No          No     

移行アシスタントが互換性のないリソースを報告する場合は、--verboseオプションを使用します。詳細は、互換性のない管理対象インスタンス・グループの解決を参照してください。

使用量

osms-to-osmh discover managed-instance-group [-c | --compartment name] [-v | --verbose] [--managed-instance-group-id ocid] [--migrated] [--notmigrated] [--export-json] [ --help]

オプションの詳細

パラメータ 説明
-c | --compartment name

指定したコンパートメント内の管理対象インスタンス・グループに関する情報を表示します。nameには、コンパートメントの名前またはコンパートメントに割り当てられたOCIDを指定します。

コンパートメントが指定されていない場合、すべてのコンパートメントの管理対象インスタンス・グループが表示されます。

-v | --verbose 互換性のない管理対象インスタンス・グループの詳細を表示し、グループの互換性を確保するために実行できるアクションを提案します。
--managed-instance-group-id ocid 指定した管理対象インスタンス・グループに関する情報を表示します。OCIDには、管理対象インスタンス・グループに割り当てられたOCIDを指定します。
--migrated OS管理ハブで作成された管理対象インスタンス・グループを表示します。
--notmigrated OS管理ハブで作成されていない管理対象インスタンス・グループを表示します。
--export-json 結果をJSONファイルにエクスポートします。
--help 使用可能なオプションや各オプションでサポートされている値など、移行アシスタント・コマンドに関するヘルプ情報を表示します。

コンソールの使用

  1. ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュートをクリックします。「OS管理」の下で「管理対象インスタンス・グループ」をクリックします。
  2. 「リスト・スコープ」セクションで、管理対象インスタンス・グループを含むコンパートメントを選択します。
  3. 管理対象インスタンス・グループを検索し、その名前をクリックします。
  4. 「管理対象インスタンス・グループの詳細」ページで、グループに関連付けられているインスタンスを表示します。
  5. グループのメンバーであるインスタンス、OSバージョンおよびアタッチされたソフトウェア・ソースを確認して記録します。

    重要

    OS管理ハブ・グループでは、すべてのメンバーが同じOSバージョンおよびアーキテクチャである必要があります。OS管理グループに互換性がない場合は、互換性のない管理対象インスタンス・グループの解決を参照してください。
  6. oci os-management scheduled-job listコマンドを使用して、管理対象インスタンス・グループに関連付けられたスケジュール済ジョブをリストします。

    oci os-management scheduled-job list --compartment-id compartment_ocid --managed-instance-group-id managed_instance_group_ocid

    次に、2つのスケジュール済グループが関連付けられている管理対象インスタンス・グループからの出力例を示します。

    $ oci os-management scheduled-job list --compartment-id ocid1.compartment.oc1..<unique_ID> --managed-instance-group-id ocid1.osmsmanagedinstancegroup.oc1..<unique_ID>
    {
      "data": [
        {
          "compartment-id": "ocid1.compartment.oc1..<unique_ID>",
          "defined-tags": {},
          "display-name": "Install Security Updates (Weekly)",
          "freeform-tags": {},
          "id": "ocid1.osmsscheduledjob.oc1..<unique_ID>",
          "is-restricted": false,
          "lifecycle-state": "ACTIVE",
          "managed-instance-groups": [
            {
              "display-name": "ol8-osms",
              "id": "ocid1.osmsmanagedinstancegroup.oc1..<unique_ID>"
            }
          ],
          "managed-instances": [],
          "operation-type": "UPDATEALL",
          "os-family": "LINUX",
          "schedule-type": "RECURRING",
          "time-last-execution": "2024-04-21T23:00:00+00:00",
          "time-next-execution": "2024-04-28T23:00:00+00:00"
        },
        {
          "compartment-id": "ocid1.compartment.oc1..<unique_ID>",
          "defined-tags": {},
          "display-name": "Install Ksplice Updates (Daily)",
          "freeform-tags": {},
          "id": "ocid1.osmsscheduledjob.oc1...",
          "is-restricted": false,
          "lifecycle-state": "ACTIVE",
          "managed-instance-groups": [
            {
              "display-name": "ol8-osms",
              "id": "ocid1.osmsmanagedinstancegroup.oc1..<unique_ID>"
            }
          ],
ノート

移行する予定のコンパートメント内のすべての管理対象インスタンス・グループについて、前述のステップを繰り返します。他のコンパートメントに存在するインスタンス・グループを管理している場合は、テナンシ内のそれらのコンパートメント内のグループでこれらのステップを繰り返します。このタスクを簡略化するには、移行アシスタントを使用することをお薦めします。