収集パイプラインのトラブルシューティング
使用可能な任意の収集方法を使用してログ・データがログ・アナリティクスに収集されると、データ処理が非同期に開始されます。データ処理中に、構成、ログのサイズや構造、認可(ObjectCollection
タイプにのみ適用可能)またはパーサー定義に関連するエラーが発生した場合、次のような問題が発生する可能性があります:
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ログ・エクスプローラでビジュアライゼーションのためにログ・データを使用できません
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ビジュアライゼーションに使用できるデータが一部のみです
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データの処理が不完全で、解析失敗としてタグ付けされます
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データがエンティティや追加のメタデータなどの適切なリソースに関連付けられません
「処理エラー」メトリックを使用して、エラーのタイプを識別して使用する収集方法にマップすることで、エラーの検出と収集パイプラインのトラブルシューティングを行います。「処理エラー」メトリックにアクセスするステップは、サービス・メトリックを使用したログ・アナリティクスのモニターを参照してください。
次に、「処理エラー」メトリックが生成される収集方法(collectionType
)を示します:
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オンデマンド・アップロード(
ODU
): オンデマンド・アップロード方法のいずれかを介してログ・アナリティクスにアップロードされるすべてのデータが対象。 -
サービス・コネクタを使用した収集(
ServiceConnector
): サービス・コネクタを使用して、ターゲットにログ・アナリティクスを指定してOracle Cloud Infrastructureサービスからログを収集します。 -
オブジェクト・ストレージ・バケットからのデータの収集(
ObjectCollection
): Oracle Cloud Object Storeバケットに格納されている、継続的に収集されたログ・データが対象。 -
ログ・イベント収集(
LogEventsCollection
): uploadLogEvents APIを使用して収集されたデータが対象。
エラーが検出されると、「処理エラー」メトリックに、テナンシまたはコンパートメントで有効になっている収集タイプごとに1行が表示されます。チャートのデータ・ポイントの上にカーソルを置くと、エラーの詳細が表示されます。収集タイプのエラーがレポートされたときに、正確なエラー・タイプを検索する場合は、次のステップに従います:
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「処理エラー」メトリックの右上隅にある「オプション」メニューをクリックし、「メトリック・エクスプローラで表示」を選択します。
これで、メトリックがメトリック・エクスプローラに表示されます。ここで、詳細なチャートを表示できます。
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「問合せの編集」をクリックして、メトリックのディメンション名およびディメンション値を選択します。たとえば、「処理エラー」メトリックで
ServiceConnector
収集タイプのエラーがレポートされた場合、ディメンション名の値としてcollectionType
を、ディメンション値としてserviceConnector
を選択します。「チャートの更新」をクリックして、クラスタ・ビジュアライゼーションをリフレッシュします。これで、サービス接続のログ収集フローからのエラーのみがチャートに表示されます。
errorType
とresourceId
の組合せごとに1行がプロットされます。収集されたエラー・データ・ポイントが表形式で表示される「データ表」ビューに切り替えることができます。
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ディメンション名を
errorType
およびresourceId
に変更し、チャート内の対応するエラー情報を表示します。
次に、このメトリックを介してレポートされる様々なタイプのエラーを示します:
エラー・タイプ | 説明 | 推奨される修正 |
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指定した構成にエラーがあります(不正なログ・ソースや不正なエンティティ詳細など)。 例:
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構成設定を再検討し、適切に設定されていることを確認します。キー・リソースの階層を参照してください。 |
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収集されたデータに次のいずれかの問題があります:
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データがサイズ制限、フォーマット、および規定されたアーカイブ・フォーマットに準拠していることを確認します。ログの収集を参照してください。 |
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収集に対して識別されたデータとパーサー定義が一致していません。 たとえば、
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パーサー定義を検証し、受信データが指定された定義に準拠していることを確認します。パーサーの作成 |
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このエラーは、テナンシからのデータの読取り中に認可エラーが発生した場合に、オブジェクト・ストレージ・バケットからのデータ収集に対してのみ表示されます。 たとえば、
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オブジェクト・ストレージ・バケットからのログ収集を有効にするために作成したIAMポリシーをチェックし、ログ・アナリティクスに次の権限が付与されていることを確認します:
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