データ統合アプリケーション・テンプレートとは

アプリケーション・テンプレートを使用してアプリケーションを作成できます。アプリケーション・テンプレートは、一般的なユース・ケースにすぐに使用できるデータ統合ソリューションを提供するパラメータを持つ事前定義済タスクです。

アプリケーション・テンプレートを使用すると、アプリケーションを迅速に構築およびテストできます。あらかじめ用意されているテンプレートとその目的は次のとおりです。

  • Fusion Applications (BIP)からAutonomous Data Warehouseへの増分ロード(顧客管理): SQLタスクおよびADWスキーマに格納されているメタデータを使用して増分データをBIPレポートからプルし、ADWデータ・エンティティにロードする統合タスクを含むパイプラインを実装します。
  • Oracle DatabaseからAutonomous Data Warehouseへの増分ロード(顧客管理): データ・アセットおよび接続の再マップ後にOracle DatabaseソースからAutonomous Data Warehouseターゲットへの増分ロードを実行するために使用できるSQLタスク、および統合およびパイプライン・タスクを実装します。
  • Oracle Object Storage Management: オブジェクト・ストレージのバケットおよびファイルに対して特定の操作を実行するために使用できるRESTタスクを実装します。各タスクには、RESTエンドポイントがバケットの作成または削除、バケット・オブジェクトのコピーまたは削除などの操作を実行するために使用する必要なリソースを指定するためのパラメータが構成されています。
  • Oracle Object StorageからADWへのファイルのロード: オブジェクト・ストレージ内の様々なタイプのソース・ファイルからAutonomous Data Warehouseターゲットにデータをロードするために使用できるタスクを実装します。ファイル・タイプは、Avro、CSV、JSONおよびParquetです。各タスクには、ソース・データ・アセット、接続、バケットおよびファイル(データ・エンティティ)、およびターゲット・データ・アセット、接続、スキーマおよびデータ・エンティティのパラメータが構成されています。
  • Oracle Visionドキュメント: Oracle Cloud Infrastructure VisionのドキュメントAI機能を使用して、オブジェクト・ストレージ内のイメージを分析および分類するためのRESTタスクを実装します。タスクでは、構成済パラメータを使用して、実行時にネームスペース、コンパートメント、バケットおよびファイル名を選択できます。
  • Oracle Vision Image: Oracle Cloud Infrastructure Visionのイメージ分析機能を使用して、オブジェクト・ストレージでイメージを検出および分類するためのRESTタスクを実装します。タスクでは、構成済パラメータを使用して、実行時にネームスペース、コンパートメント、バケットおよびファイル名を選択できます。
  • Oracle Data Safeマスキング: マスキングの対象となるエンティティ属性を識別するためにパイプラインにRESTタスクを実装し、識別されたマスキング・ポリシーに基づいて機密属性をマスキングします。
ノート

詳細な説明と前提条件、およびテンプレートの使用方法の詳細は、アプリケーションの作成ページから使用可能なテンプレートの「プレビュー」をクリックします。

テンプレートを使用してアプリケーションを作成した後、アプリケーションの詳細ページから次のことを実行できます:

  • 事前定義済タスクとその構成済パラメータを表示します。「タスク」リストでタスク名をクリックし、「定義の表示」をクリックします。タスク定義ページで、「パラメータ」セクションの「表示」をクリックします。

    統合タスクの定義ページで、「名前を付けて保存」をクリックしてタスクのコピーを保存できます。

  • 統合タスクの関連データ・フローを開きます: タスク定義ページで、データ・フロー名をクリックします。データ統合では、データ・フローが読取り専用モードで表示されます。データ・フローのコピーを保存するには、「別名保存」をクリックします。

  • パイプライン・タスクの関連パイプラインを開きます: タスク定義ページで、パイプライン名をクリックします。データ統合では、パイプラインが読取り専用モードで表示されます。パイプラインのコピーを保存するには、「名前を付けて保存」をクリックします。

  • タスクの実行: 「タスク」リストで、実行するタスクの「アクション」メニュー(アクション・メニュー)から「実行」を選択します。データ統合では、タスクの構成済パラメータの値を指定するよう求められます。

  • タスク実行のスケジュール: 「タスク」リストで、タスク実行をスケジュールするタスクの「アクション」メニュー(アクション・メニュー)から「スケジュール」を選択します。

テンプレートでサポートされている場合、「参照」リストを使用して次のことができます。

  • アプリケーション内のタスクによって参照されるデータ・アセット、接続およびスキーマを表示およびマップします。
  • アプリケーションのパイプラインによって参照されるタスクを表示およびマップします。